2025-03

祭祀の道‐日本人育成

第二十三回 祭祀と英霊

さきねがひ たまとくだけし さきもりの こゝろのたねを おふしみのらせ(先(将来を)願ひ 玉と砕けし 防人の 心の種を 生ふし実らせ)「占領憲法を守れば靖国は滅ぶ。」この、極めて単純明快な論理を理解しない、否、理解できない御仁が余りにも多い...
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第二十二回 祭祀と宗教

おやまつり すてゝすくひを もとめても しゝこらかせし こちたきくらし(祖先祭祀 捨てゝ救ひを 求めても 縮凝らかせし 言痛き暮らし)小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の『お大の場合』(The Case of O-Dai)といふ短編の作品(「...
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第二十一回 祭祀と斎戒沐浴

もゝにちに やひらでなして たゝへける とほしろしかみ くにのとこたち(百に千に 八開手為して 称へける とほしろし神 国之常立尊)父から聞いた大正十年ころの話です。京都の六角堂の隣に、私の曾祖父と祖父が営んでゐた公衆浴場業の店(風呂屋、銭...
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第二十回 祭祀と和歌

やまとうた ことたまふりて こゝろむす ことはのたねの もゆるあしかび(大和歌 言靈振りて 心産す 言葉の種の 萌ゆる葦牙)「古今和歌集」の仮名序の冒頭には、「やまとうたは、ひとのこころをたねとして、よろづのことのはとぞなれりける。世中にあ...
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第十九回 祭祀と直観

きよまはる うけひのみなか いのちよせ たくめにいのる かみのさとしを(清まはる 誓ひの眞中 命寄せ 專に祈る 神の諭しを)つきいりを まつものゝふの まこゝろを たうめにみるや うけひかむろき(月入りを 待つ物部の 眞心を 專に見るや 誓...
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第十八回 自由と平等

たひらかど そのなにたがふ ふそろひの いきほひえしが やすらかをえず(平門(平氏一門)その名に違ふ 不揃ひの 勢ひ(権勢)得しが 安らか(自由)を得ず)京都府宇治市の宇治川河畔に、藤原頼通が建立した「平等院」があります。これは、後一条、後...
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第十七回 祭祀と学習

かそいろの あとにしたがひ てならひて おのづとつぐる のりとことのは(父母の 後に従ひ 手習ひて 自づと告ぐる 祝詞言の葉)これまでの話をまとめますと、①合理主義(理性論)、②個人主義、③宗教、④主権論の四つは、一括りにすることができます...
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第十六回 祭祀と生命

あがいのち くすしみたまの むたいきて たゞしきつたへ のこしまつらむ(吾が命 奇すし御魂(と共に)生きて 正しき伝へ(伝統)残し奉らん)川づつみに腰を掛けて水面(みなも)を眺めてゐると、いろんなことを思ひ出したり考へたりします。昔のこと、...
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第十五回 祭祀と統治

すめろきは いはひまつりて しろしめす くにうしはくは たれしいきほひ(天皇は 祭祀して 知ろしめす 国領く(統治)は 垂れし(基づく)勢ひ(権力)) 古事記上巻に「汝(いまし)が宇志波祁(うしはけ)る葦原(あしはら)の中(なか)つ国(くに...
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第十四回 本能と秩序

えせおきて さがにかなはぬ ものなれど なまじそむけぬ たみこそあはれ(似非掟 性(本能)に適はぬ ものなれど なまじ背けぬ 民こそ哀れ)長く変はらないものを「神聖」なものと言ひます。太陽や地球、そして月、さらに地球上の大地や山河など、荘厳...