祭祀の道‐日本人育成

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第二十八回 夫婦と祭祀

よこしまな おしへすつりて めをとみち いのちにかへて おやをまつらむ(邪まな 教へ捨つりて 夫婦道 命に代へて 祖を齋つらむ)教育勅語に、「父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦相和シ朋友相信シ」といふ対人関係の徳目が示されてゐます。父母に「孝」といふ...
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第二十七回 兄弟姉妹と祭祀

はらからは ことひとはじめ さもあらば ことひとさへも はらからとせよ(兄弟姉妹は 他人始め(他人の始まり) さもあらば 他人さへも 兄弟姉妹とせよ)「はらから」といふ言葉は、「はら(腹)」の「から(柄、幹)」、つまり、おなじ母から生まれた...
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第二十六回 家産と自給自足

みづからが かてのすべてを うみだせば まほらまとてふ かたきかまへに(自らが 物資の全てを 生み出せば 眞秀玉てふ(といふ)堅き構へに)我が国は、聖徳太子による改革(603+660)に始まり、聖徳太子が薨去(622+660)された後に、そ...
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第二十五回 祭祀と孝養

いたましき あまたのひとを たすけゝる さかしらひとの おやはいかにか(痛ましき 數多の人を 助けゝる 賢しら人の 祖は如何にか)遠い昔の話ですが、昭和三十九年に、NHKで「ひょっこりひょうたん島」といふ人形劇の連続番組が始まりました。私か...
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第二十四回 鎮魂と顕彰

のちのよの まごゝのさきを のぞむなら わがみころして なさけつらぬけ(後の世の 孫子の幸を 望むなら 我が身殺して 情け貫け)人が対人関係で抱く感情に、尊崇や敬愛の念がありますが、これと対極にあるものとして憎悪や怨恨などもあります。そして...
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第二十三回 祭祀と英霊

さきねがひ たまとくだけし さきもりの こゝろのたねを おふしみのらせ(先(将来を)願ひ 玉と砕けし 防人の 心の種を 生ふし実らせ)「占領憲法を守れば靖国は滅ぶ。」この、極めて単純明快な論理を理解しない、否、理解できない御仁が余りにも多い...
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第二十二回 祭祀と宗教

おやまつり すてゝすくひを もとめても しゝこらかせし こちたきくらし(祖先祭祀 捨てゝ救ひを 求めても 縮凝らかせし 言痛き暮らし)小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の『お大の場合』(The Case of O-Dai)といふ短編の作品(「...
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第二十一回 祭祀と斎戒沐浴

もゝにちに やひらでなして たゝへける とほしろしかみ くにのとこたち(百に千に 八開手為して 称へける とほしろし神 国之常立尊)父から聞いた大正十年ころの話です。京都の六角堂の隣に、私の曾祖父と祖父が営んでゐた公衆浴場業の店(風呂屋、銭...
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第二十回 祭祀と和歌

やまとうた ことたまふりて こゝろむす ことはのたねの もゆるあしかび(大和歌 言靈振りて 心産す 言葉の種の 萌ゆる葦牙)「古今和歌集」の仮名序の冒頭には、「やまとうたは、ひとのこころをたねとして、よろづのことのはとぞなれりける。世中にあ...
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第十九回 祭祀と直観

きよまはる うけひのみなか いのちよせ たくめにいのる かみのさとしを(清まはる 誓ひの眞中 命寄せ 專に祈る 神の諭しを)つきいりを まつものゝふの まこゝろを たうめにみるや うけひかむろき(月入りを 待つ物部の 眞心を 專に見るや 誓...