祭祀の道‐日本人育成

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第三十八回 和歌と言霊

よきよきぬ めさめゆつみを かみのての みかをみつゆめ さめぬきよきよ(良き世来ぬ目覚め斎つ海を 神の手の甕を満つ夢醒めぬ清き世)これは私が神歌として作つた回文歌(回文和歌)です。上下どちらから詠んでも同じになる和歌です。平安期にも、なかき...
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第三十七回 記紀と祭祀

けふごとに いざなきのきと いざなみの みとをあはせた きみがよいはふ(今日毎に(毎日) イザナキの「き」と イザナミの 「み」とを合はせた 「君が代」祝ふ)今年は、現存する最古の歴史書とされる『古事記』(ふることふみ)が和銅五年(712+...
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第三十六回 大和心と祭祀

おやかみを いつくこゝろの まめしさは やまとこゝろの まなかにそびゆ(祖神を 齋く心の 忠實さは 大和心の 眞中に聳ゆ)大和心(やまとごゝろ)とは何かと人に尋ねてみたとき、漢心(からごころ)ではない、大和魂(やまとたましひ)、大和心延へ(...
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第三十五回 微笑と祭祀

とつひとに やまとのひとの ほゝゑみの なぞとくすべは ありぞけるかも(外つ人に 日本の人の 微笑みの 謎解く術は 有りぞけるかも)『日本人の微笑』(The Japanese Smile)といふ小泉八雲の作品があります。これには、西洋人から...
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第三十四回 祭祀とまほらまと

あめのした つちみづすまる まほらまと おのころしまの たまさきくませ(八紘 土水統まる 眞秀玉 自轉島(地球)の 玉(靈)幸く增せ)正月の生活習俗として「おせち料理」があります。「おせち料理」とは、漢字表記だと「御節料理」です。「節」とい...
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第三十三回 教育と憲法

つねまどふ こゝろをいさめ たまひける をしへはぐゝむ みことのりかな(常惑ふ 心を勇め 給ひける 教へ育む 敕語かな)てをつかね ひざをかがめて うけいれし あだのてしたを うちてしやめぬ(手を束ね 膝を屈めて 受け入れし 仇の手下を 討...
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第三十二回 臣民と国民

ちちははと とほつおやから すめみおや やほよろづへの くにからのみち(自父母及先祖以至皇祖皇宗及八百萬之神而國體之道也)我々は、帝国憲法を含む規範國體下の「臣民」であるのか、それとも、占領憲法下の「国民」であるのか。そのいづれを自覚するか...
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第三十一回 五穀と護国

あまつくにから ゐをこえて よひぬちふゆる やそわせも うゑねとほさへ すめろきは たむけいのりし おんみなれ(天津國から居を越えて夜昼ぬち殖ゆる八十早稻も植ゑね(根)と穗さへ天皇は手向け祈りし御身なれ)地震、津波、原発事故、台風などによる...
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第三十回 親子と祭祀

をのこゆゑ あまゆことなく いくとせを へだちてちちを せおふしあはせ(男の子ゆゑ 甘ゆことなく 幾歳を 隔ちて父を 背負ふ仕合はせ)ゑみたたへ いつくしかりし ははのかほ いまもおもひて なみだこぼるる(笑み湛へ 慈しきかりし 母の顏 今...
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第二十九回 朋友と祭祀

ともからの きづなふかむる おやまつり あれとともとの かよひあふおや(朋友の 絆深むる 祖先祭祀 吾と朋友との 通ひ合ふ(共通する)祖先)友人を人質にして処刑を三日間猶予された男が、さまざまな誘惑と障害を乗り越えて、戻れば自分が処刑される...